令和5年度 広尾中学校の部活動に係わる活動方針

〇 はじめに 

 広尾中学校では、生徒のバランスのとれた学校生活や、教師の部活動指導における負担を軽減し、働き方改革を推進することを目的に、「北海道の部活動の在り方に関する方針」、「広尾町立学校の部活動の在り方に関する方針」、「学校における働き方改革 広尾町アクション・プラン(第2期)」を踏まえ、「広尾中学校の部活動に係わる活動方針」を作成しました。このことについて保護者や地域の皆様方へお知らせするとともに、適正な部活動の運営が行えるよう引き続きご理解とご支援をお願いいたします。

 

1 部活動の意義

  広尾中学校の部活動は、生徒の自主的、自発的な参加により行われる。そこで、スポーツや文化等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものである。また、異学年・年齢との交流の中で、生徒同士や教師、地域の指導者等との好ましい人間関係の構築を図ったり、自らの目標達成に向けて粘り強く挑戦したりするなど生徒の多様な学びの場となる。

 

2 部活動の目的

   部活動により、生徒が生涯にわたってスポーツや文化に親しみ、社会の中でよりよく、豊かに生きるための資質・能力の基盤を育むことを目的とする。したがって体力や技能の向上及び大会等で勝つことを目指すことのみに偏ることなく、適切な指導や支援によって、仲間と協力したり、切磋琢磨したり、生徒一人一人が充実感や達成感を味わうことができる活動であることが大切である。

 

3 部活動の在り方

 心身共に成長著しい中学生期にふさわしい適切な指導を計画的に行うとともに、生徒の心身の健康管理、事故防止、体罰・暴言・ハラスメントを根絶した、安全で安心な指導の徹底を行う。また、必要に応じて専門的な知識・技能を有する外部コーチを活用し、より充実した部活動の実施を目指す。

 

4 部活動への入部・退部

(1)入 部

 ① 部活動への入部は任意とする。尚、入部にあたっては、1年間継続して活動することを前提とする。

   ② 入部届は、毎年4月中に提出とし届け出を受理した時点で正式入部とする。           入部届は用紙に、本人ならびに保護者の署名を必要とする。

   ③ 1年生および転入生については、入学後10日間程度を体験・見学期間とする

 

(2)移籍・退部

  ① やむを得ない事情で移籍、退部する場合は、学級担任・部活動顧問・保護者の了解を得て、退部届を提出する。

 

5 指導と体制   「部活動が持続可能なものとなるような運営をしていく」

(1)顧 問

 ① 教職員が、健康でいきいきとやりがいをもって勤務しながら、学校教育の質を高められる環境を構築するために、教職員の部活動指導における負担が過度にならないよう配慮し、部活動が持続可能なものとなるよう、合理的でかつ効率的・効果的に運営していく。

  ② 各部の顧問は原則として複数名とし、指導・監督にあたる。

  ③ 但し、日常的な指導・監督をすることはない特別部活動(顧問の主な業務が大会申込・引率)については、顧問は1名でも可とする。

 

(2)指 導 

   ① 部活動は原則として、顧問がつくものとし、顧問不在の場合は活動を中止する。但し、顧問不在の場合でも、校内において安全が確保されることを条件に生徒が自主的に活動を行うことは認める。

   ② 部活動の活動計画は月毎に顧問が作成し、生徒・保護者・管理職に知らせる。これにより、部活動が過度な負担になっていないか、多くの目で検証する。

   ③ 活動中に事故が発生した場合、部活動顧問は、関係者(管理職、担任、養護教諭)に事実を報告する一方、医療機関や家庭との連絡を密にし、速やかに対処する。

 

6 活動時間および日数

  成長期にある生徒が、運動、食事、休養及び睡眠のバランスのとれた生活を送り、学習、部活動などの学校生活と、学校外の活動とを併せて充実したものとすることができるよう、部活動の活動時間について以下のような基準を設ける。

(1)活動時間

   ① 平日(授業日)の活動は2時間程度とする。

   ② 休業日の活動は3時間程度とし原則8時~17時までの間で活動するものとする。

 ③ 各種大会の1週間前からは、30分程度の延長を認める。但し、全職員に周知を図ること。

 

(2)休養日  年間104日以上を設定

 ①  学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。

     ア.平日は少なくとも1日、休業日(土・日・祝日)は少なくとも1日を休養日とする   

   イ.大会やコンクール等(以後、大会等)の参加でやむを得ず2日以上の休養日を設定できない場合は、代替の休養日を設定する(当該大会等の前後1ヶ月以内)。

  ② 定期テスト前3日間と、完全下校となっている日は、部活動を休みとする。但し、 会1週間前は、全体の承認を得て顧問の判断で部活動を行うことができるものとする

  ③ 長期休業中の休養日の設定は、学期中に準じた扱いを行う。また、生徒が十分な休養を取ることができ、家族との時間が過ごせるよう、連続した休養日を設定する。

     ※学校閉庁日は休養日とする。

   尚、休養日においては、学校で行う自主練習も行わない。(校外でも組織的なものは  認めない)

 

7 部活動委員会

   下記業務に関わる連絡・協議・調整機関として部活動委員会を設置する。

(1)業 務

 ① 広尾中学校の部活動に係わる活動方針に関すること

 ② 部の新設、および休部、廃部に関すること

 ③ 顧問の配置に関すること

 ④ 入部・退部手続きに関すること

 ⑤ 活動期間、活動時間、活動場所に関すること

 ⑥ 外部との連絡・相談・要望に係わること(窓口は委員長または副委員長)

 ⑦ その他、部活動に関すること

 

 2)委 員

   ① 教頭および各部の代表1名により組織する。

   ② 部活動委員会の役割分担は、次の通りとする。

・委員長1名(教頭)    ※委員長は、必要に応じて委員会を招集する。

・副委員長1名(互選)  ※副委員長は、委員長を補佐し、委員長の代行を務める。

 

 8 本年度の部活動運営

(1)設置部と顧問体制 

       野 球(窪)、サッカー(山根)、陸 上(藤本)男子バスケットボール(遠藤(拓))、女子バスケットボール(宮本)ソフトテニス(門)、バドミントン(内潟)、柔 道(土井)、吹奏楽(山下)、総合文化(遠藤(司))、引率・サポート(杉山、武田、平山、吉岡)

  ※特別部活動:クラブチームや少年団等(本校が設置する部活動以外)において、中体連大会に参加する場合においてのみ臨時に引率の教職員を配置する。

 

(2)部の新設および廃部等に関すること       

   ① 複数顧問制を原則とする中で、教職員の定数上、一人顧問の部が複数存在している(教職員数に対して部数5の超過)。また、今後、生徒数の減少およびそれに伴う教職員 の定数減が予想される。そのため、新規に部は設置しないとともに現在設置の部の削減を検討する。

   ② 新規に入部する生徒が無く、出場する大会等終了後、部員がいない場合は原則とし廃部とする。

   ③ 単独チームとして成立しない場合または活動が困難な場合は、廃部または合同チー ムをつくることを検討する。

   尚、年度途中で廃部となった場合、当該部員の転入部を認める。

   ④ 部の廃部については、学校側で独断的な判断を下すのではなく、保護者・PTA・学校運営協議会の意向もできるだけくみ取っていく。

 

(3)選手の引率について

   ① 大会等による校外への移動については、できるだけスクールバス等の公共交通機関を利用する。

   ②   練習試合、合同チームによる練習での選手送迎は、保護者の責任のもとに行う

 ③ 大会、練習を問わず、顧問の自家用車に選手を乗車させることは認めない。 

 

(4)活動時間

① 平日は2時間程度とし、18時30分までに活動を終了し下校させる。                   (火・木曜日は開始時刻が早まるため18時までに活動終了、下校とする。)

   ② 休業日は3時間程度とする(大会、練習試合の場合を除く)

 

(5)休養日

   ① 学期中は、週当たり2日以上の休養日(平日1日以上、土・日・祝日1日以上)を設け、年間の休養日数を104日以上とする。また、下記②~④は全ての部活動の共通休養日とする。尚、大会と重なる場合は、その1ヶ月以内に代休日を設ける。

  ② 定期テスト3日前から

      前期中間テスト    6/5〜7

      前期期末テスト    8/2831

      後期中間テスト  11/1315

      後期期末テスト   2/1113

   ③ 体育祭および文化祭3日前から当日

      体育祭   5/2426

      文化祭   9/28〜30

   ④ 学校閉庁日 8/141512/281/3

 

9 その他

 *本方針は、必要に応じて随時、見直しを行う。